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みずいぼの治療

みずいぼの治療

みずいぼの治療(ワイキャンス)をはじめます

このたびワイキャンスを使った「みずいぼ」の治療を始めました。

「みずいぼ」とは

医学的には「伝染性軟属腫」といいます。ウイルス(伝染性軟属腫ウイルス)の感染が原因で、皮膚に「いぼ」ができる病気です。

「いぼ」は直径1~5ミリ程度の大きさで、外見が光沢を帯びています。表面の中心部が凹んでいます(中心臍窩)。

数か月から1年ほどで自然に消えてゆきますが、かゆみがでてきて掻きむしったり、きょうだい間で広がったり、アトピー性皮膚炎のお子さんで悪化しやすくなったりします。施設によってはプールの使用を制限されることもあるので、「早く治療したい」と希望される方もいらっしゃいました。

これまでの「みずいぼ」の治療

これまで日本国内では、「保険診療で使える外用薬(塗り薬)」がありませんでした。ピンセットでつまみ取る方法がありましたが痛みを伴う処置なので、ほとんどのお子さんが嫌がる治療でした。ほかに内服薬や「いぼ」の凍結療法などありましたが、いずれも厳密には「みずいぼ」の治療とは認められたものではありませんでした。

ワイキャンスは初めて「みずいぼ」の治療薬として認められた保険診療ができる医薬品です。

ワイキャンス

ワイキャンス(ワイキャンス外用液0.71%)は「カンタリジン」という成分を含む外用薬(塗り薬)です。

対象は2歳以上です。3週間に1回、患部に塗布します。4回まで繰り返します。慎重に塗布する必要があるので、塗布は医療機関で行います。塗布してから16~24時間後に石鹸を使って水で洗い流します。

ワイキャンスが塗布された部分に水ぶくれができます。その後、水ぶくれは「かさぶた」になってはがれ落ちますが、この時、ウイルスが感染した部分も一緒に取れます。

「みずいぼ」に薬を塗って水ぶくれを作り、「みずいぼ」だけをはがす治療です。

院内での治療

治療対象の「みずいぼ」にワイキャンスを塗布します

塗布後は薬液が乾くまで待ちます(5分程度です)

塗布した日の注意点

患部を触ったり濡らしたりすることは極力避けましょう

激しく痛む時、赤みが強い時、広範囲の水ぶくれができた時は予定よりも早く薬を洗い流しましょう

症状が気になるときは相談してください

水ぶくれができますが、自分で剥がさないでください

水ぶくれが剥がれてジクジクしている間は、清潔なガーゼや絆創膏で保護してください

どうしても入浴したい場合、患部を防水性のドレッシングフィルム等で保護し、短時間のシャワーで済ませましょう

みずいぼ治療の流れ

塗布〜翌日

塗布した部分を触らないように注意しましょう

塗布した部分に刺激(ヒリヒリ・チクチク)を感じます

小さな水ぶくれができ始めます

(処置した部分の確認を希望される場合は、オンライン(ビデオ通話)で確認することが可能です)

塗布から16~24時間後

石鹸を使って洗い流します

(水ぶくれができているかもしれません 水ぶくれを壊さないように気をつけましょう)


塗布から2~3日目

痛みのピークを越えおさまってきます

水ぶくれが乾いてきて「かさぶた」になります


塗布から1~2週以降

「かさぶた」が剥がれ落ち、赤みもひいてきます

色素の沈着が薄く残ることがあります(時間とともに目立たなくなります)

塗布から3週以降

必要に応じてワイキャンスを再塗布します

まとめ

「みずいぼ」の治療をします

対象は2歳以上です。処置の間じっとしている必要があります

クリニック内で医師がワイキャンスを塗布します

塗布から16~24時間後に処置した部分を石鹸で洗い流します

塗布した部分には水疱ができ、やがて「かさぶた」になります

3週あけて塗布を繰り返します

経過中に心配があれば気軽に相談してください(オンラインで状態を確認することもできます)

塗布から16~24時間後に石けんで洗い流すというスケジュールに注意が必要です。例えば午後2時に塗布した場合は、翌日の朝6時から午後2時の間に洗い流すことになります。塗布当日は通常の入浴はできません。いつだったら大丈夫か相談してください。

水ぶくれの状態など心配なときはオンライン(ビデオ通話)で確認することもできます。