小学校に入学すると定期接種はしばらくありませんが、小学校後半で重要なワクチン接種があります。忘れないように注意しましょう。
任意接種です。インフルエンザワクチンは12歳までは4週間あけて2回接種します。13歳以降は接種回数が1回になります。任意接種なので接種費用の負担が生じます。
9歳から12歳の間に、日本脳炎ワクチンを1回接種します。忘れられがちのワクチンですが必ず接種しましょう。
11歳と12歳が対象です。DTワクチンはジフテリアと破傷風を予防するワクチンです。10代での「百日せき」感染予防を目的に三種混合ワクチン(DPTワクチン)を接種するほうが望ましいのですが、DPTワクチンは任意接種になり接種料金を負担せねばならないので、実際には定期接種のDTワクチンを選ばれる方が多いです。
HPVワクチン(ヒトパピローマウイルスワクチン)は子宮頸がん予防ワクチンと呼ばれることもあります。小学校6年生から高校1年生の女性が定期接種の対象です。半年かけて3回接種します。15歳未満で接種を開始した場合は2回の接種で完了します。子宮頸がん以外にもヒトパピローマウイルス感染が原因となるいくつかの「がん」を予防します。国内で接種できるHPVワクチンは3種類ありますが、そのなかで「ガーダシル」は男性にも接種できます。この場合、任意接種になるので接種費用は自己負担です。
HPVワクチンを3回接種する人は完了までに6か月かかります、注意しましょう。とくに、高校1年生の方は9月中に1回目の接種をおこなっておかないと年度末(3月末)までに定期接種として接種を完了できません。(やむを得ない場合には、もう少し短い期間で3回接種完了できるので11月の接種開始でも間に合います)
小学生になるとワクチン接種のことをすっかり忘れてしまいます。
大切なワクチンなので接種しましょう。